こだわりもまるごと味わう茨城食材

【茨城いちごのフードロス課題に取り組んだ高校生たち】

茨城は全国でも有数のいちご産地。
そんな魅力あるいちごのフードロス削減に取り組む
高校生のストーリー。

①茨城はイチゴも魅力的

魅力あふれる茨城のいちご画像
魅力あふれる茨城のいちご

茨城県のイチゴは、作付面積242ha(全国7位)、出荷量8,850t(全国7位)、産出額91億円(令和元年農林水産省統計)で、茨城県の主要な園芸作物のひとつです。鉾田市、行方市、筑西市などを中心に県内全域で栽培されています。主な品種は、いばらキッス、バインベリー、とちおとめ、ひたち姫など。
茨城県オリジナル品種のいばらキッスは、8年という長い歳月をかけて開発。様々な交配の組合せから得られた1万種類の株の中から、研究員がひとつひとつ色や形、おいしさなどを判定し、選抜する作業を繰り返して育成しました。香りが豊かで、濃厚な甘味とコク、酸味のバランスが取れており、ジューシーな味わいが特徴です。

②フードロス削減に取り組む水戸農業高校

LiLiCoさんのインタビューに答える高校生画像
LiLiCoさんのインタビューに答える高校生

茨城県立水戸農業高等学校 農業研究部です。 私たちは、生産物(作物や 野菜 など)を栽培・加工・販売する活動を通じて、地域のみなさんを元気にするプロジェクトに取り組んでいます。 地元、茨城県鉾田市の「梅原農園」に研修に行った時のことです。
形の悪いもの、大きすぎるもの、過熟のもの、傷がついたイチゴは、味は変わらないのに商品として販売することができず、捨てられていることを知りました。
その量は一日あたり平均50キロにもなります。
そこで、このイチゴの廃棄をなくすための活動を始めました。
捨ててしまうイチゴで何か商品を作れないかな?と 考えました。
いろいろなアイディアが出て、試行錯誤を繰り返す中で、地元ひたちなか市の「パスタイオ・ジェノヴァ」小原健二シェフの協力を得て、イチゴをペーストにして練りこんだ「ストロベリー生パスタ」が誕生しました。

③いちごパスタの開発までの道のり

高校生こだわりのストロベリー生パスタ画像
高校生こだわりのストロベリー生パスタ

イチゴ生パスタの制作では「香り」「色」「形状」にこだわって作りました。
イチゴ特有の「甘い」香りを活かすため、ペーストを煮詰めて凝縮させ、卵を入れない特別レシピにしました。
袋を開けた時のイチゴの甘くて華やかな香りが、この商品の最大の特徴です。
色はイチゴらしい赤やピンクのパスタをイメージしていましたが、もともとイチゴの色素は茶褐色であることから、着色はせずにイチゴ本来の自然の色を大切にしました。
形状は、イチゴのタネのプチプチ感が楽しめるように、ロングパスタにしました。
太麺のタリアテッレと、細麺のスパゲティの2種類を制作しました。
パッケージはイチゴだということが、誰にもわかるような、デザインにしました。
私たちが考えたイラストを、デザイナーの方がかわいらししく完成させてくれました。
みなさんに愛されるデザインができたと思います。

④茨城県立水戸農業高校 奥先生の想い

みなさん、日本はどのくらい食品を捨てているか、知っていますか?
実は、年間570万トンもの食品を捨てているのです。
世界には飢餓に苦しむ人がたくさんいるのに、日本ではこれだけの量の食品が捨てられています。
これが私たちに突き付けられた衝撃の真実なのです。
この食品ロスの問題は、世界全体で取り組むべき、課題になっています。
さらに農業の分野の食品ロスのなかには、曲がっている、傷があるなどの「野菜の質」による廃棄と、過剰生産によって「需給の不一致」が起こり大量廃棄に至るものがあります。
こうした「規格外野菜」が存在することを知ったのです。
これらは農家での出荷時に行われるので、消費者の目にはみえないため「畑の食品ロス」または、「隠れ食品ロス」と呼ばれています。
この「畑の食品ロス」には統計データがなく、一説では年間200万トンともいわれています。
農業において、こうした問題があることに、私たちは強い衝撃を受けました。
私たちは将来、この国の農業を担っていきます。
将来「つくる側」になる私たち農業高校生が、SDGsの目指す持続可能な社会の実現に向けて、何かアクションを起こさなければと思いました。
その第一歩がこの「ストロベリー生パスタ」です。
私たちの小さな活動が積み重なり、明るい未来の一歩になることを信じ、これからも頑張っていきたいと思います。

水戸農業高校の生徒がその熱い想いを語ったオンラインプログラムの様子はこちらからご覧いただけます。

LiLiCoさんと巡る、
都内で味わういばらき旬の味覚と
規格外いちごパスタ開発秘話

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